2008年08月26日
南アルプス しらびそ峠 自転車の旅(9)

エッセイストや小説家なら途中で地元の人と気のきいた会話をひとつふたつかわし、その情景を巧みに文章に織り交ぜていくのでしょうが、私は地元の人との交流もなく20kmごとに休息をとる他はただ黙々と走るだけ。
「ふと後ろを振り返ると同じ峠を目指す仲間の姿が・・・」なんてことになれば、喜びの会話で弾みもつくのでしょうが、私を追い越していくのはオートバイツーリングの人ばかり。秋葉街道はサイクリストに人気の道だったはずなのに。結局しらびそ峠まで1台の自転車とも出会わずじまいです。
午前10時。さすがにこの頃になるとじわじわと暑さが厳しくなってきます。3つ目の地蔵峠に向かう道には、コンビニどころか自販機もありません。さすが秋葉街道!素晴らしい!と絶賛したいところですが、ボトルの水も残り少なくなってきました。すでに大量の汗でウェアは塩を吹き白いアクセントが入っています。チビチビと晩酌のような節約モードの水分補給。徐々にペースが落ちてくるのは暑さと疲れと水不足のようです。
いよいよ水がつきたら沢の水でも汲もうかと思っていたところ、タイミングよくキャンプ場らしき施設が出現。そこには待望の水場もあるではありませんか。蕩々と水が吹きだしています。それがどんな形だったのか、冷たい水に目がくらみはっきりと覚えていないのですが、イメージとして浮かんでくるのは、あの世界3大がっかりのひとつマーライオン。
しかし秋葉街道のマーライオンはがっかりどころか私に大きなよろこびをもたらしてくれました。おかげで思う存分水分補給。水を得たサイクリストはかろうじて復活です。
タグ :秋葉街道
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